たつみのまど その6
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たつみのまど とは
鋳物素人編集者 なかむら が社員のみんなにインタビューして鋳物や辰巳工業について知っていくコーナーです。だいたい月1回の更新予定です。
こんにちは。編集者のなかむらです。今回お話を聞いてみた人は三村さんです。第6回にして(やっと)「そもそも鋳物とは?」というところに触れてみたいと思います。
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三村さん、今回は鋳物の基本についてお話を聞かせてもらえるとのこと…よろしくお願いします!
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ではさっそく。鋳物をつくる技術、鋳造(ちゅうぞう)とは溶けた金属を型に流して成形する加工方法のことです。その技術は古く、紀元前4000年頃にメソポタミア地方で始まりました。日本にも紀元前には伝わり、世界的も有名な奈良の大仏も鋳造によって鋳物で出来てるんですよ。
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紀元前4000年頃!そんなに昔からの技術なんですね。では鋳物はどうやって作っていくんですか?
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まず作りたい物と同じ模型を作ります。材料は辰巳工業では主に木、時々発泡スチロールです。それぞれ木型、発泡型と呼ばれます。その模型を砂で覆い、固めます。できたものから模型を抜き取れば、作りたい物の形が空洞としてできます。これが鋳型(いがた)です。砂で作っているので砂型とも呼ばれますね。
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なるほど。型はそうやって作るんですね。ふむふむ。
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この空洞に溶かした金属を流し込み、冷えて固まれば鋳物の完成です。型さえあれば溶かした金属を流し込むだけなので複雑な形状の製品も作ることが出来ます!これが鋳物の強みですね。
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あと、気になっていたんですが金属はどうやって溶かしているんですか?
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辰巳工業では高周波溶解炉というものを使用しています。原理はIHヒーターと同じですが、一般家庭では得られないような高さの電気を出力することが出来ます。その力で炉の中の金属材料が溶けるまで熱を加えます。
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電気で金属を溶かしているんですね。ちょっと意外でした。
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鋳造というものは仕組みがシンプルな分奥が深くておもしろいんですよ。
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まだまだ知らないことばかりで新しい発見が沢山ありました。三村さん、今回は鋳物の基本についてお話いただきありがとうございます!