たつみのまど その4

たつみのまど とは

鋳物素人編集者 なかむら が社員のみんなにインタビューして鋳物や辰巳工業について知っていくコーナーです。だいたい月1回の更新予定です。

どうも新人編集者なかむらです。 今回のインタビューしてみる人は佐藤部長です。佐藤部長は京都亀岡工場の担当の方で、亀岡工場で手掛けているものについてインタビューを行いました。

なかむら



第4回目は佐藤部長、よろしくお願いします。実は私亀岡の工場へ行ったことがないんですよね……。亀岡工場はどういったことをしているんですか?

佐藤部長

亀岡工場では「機械加工」と「ガス化溶融炉用バーナーノズル」の製造を行っています。今回はこの「ガス化溶融炉用バーナーノズル」の話をしようと思っています。

なかむら

何やら聞きなれない単語が沢山ですね。

説明お願いします。

佐藤部長

先ずこの商品は「ガス化溶融式ごみ焼却炉」で使用するバーナーノズルです。「ガス化溶融式ごみ焼却炉」とは全てのゴミを溶かして無害化し、灰もでない夢のような焼却炉なんです。さらに燃焼ガスや金までスラグ(カス)となって排出されてそれを売却することもできるんです。すべてのゴミを溶かすことが出来るので、ゴミの分別も不要なんです。

なかむら

ゴミの分別が不要!家庭の味方ですね。素晴らしい。

佐藤部長

「バーナーノズル」とは火炎が出る筒の事ですね。これが無くてはゴミは燃やせません。つまり「ガス化溶融炉用バーナーノズル」とはこの便利な焼却炉で使用するバーナーノズルなんです。

なかむら

このバーナーノズルは何か特徴があるんですか?

佐藤部長

通常のバーナーノズルに比べて寿命が長いことですね。当初60日くらいの寿命が今では約365日、1年ほどに伸びました。

なかむら

約6倍!いったいどういったカラクリがあるんですか???

佐藤部長

それは……秘密です!といいたい所ですが、実は辰巳工業では一定期間使用されたノズルの再生修理を行っているんです。

通常、バーナーノズルは消耗品と扱われているんです。辰巳工業はお客様サイドでのコスト低減や資源の有効活用の観点から、設計段階で多数の部品をリサイクルできるように設計しているんです。

なかむら

おぉ…!エコですね。時代に沿っています。

佐藤部長

お客様から回収したバーナーノズルについて、各部品の損耗や腐食状態等を調査し、ノズル毎に各部品の交換必要性の有無を判定します。そして、その結果をお客様へ報告し、リサイクル可の承認を得たノズルを再生修理しています。

このリサイクルに向けての調査や修理を通じて、新たな問題点の発見や改善ができた結果、辰巳工業のノズルは他社製品より格段に長寿命の製品になりました。

なかむら

リサイクル!それが長寿命の秘密だったんですね。

佐藤部長

ただ、この商品にも短所があってそれが価格が高いことなんです……。

修理が可能で長く利用できるので長い目で見ていただきたいのですが、最初に掛かるお金が他社様より高いんです。それでも安心できるからこそご注文を頂いています。最近では他社様の製品の再生修理依頼もいただくようになりました。

なかむら

他社様の製品まで修理をやっているなんて驚きました。

ぜひいろんな方に知ってもらってご依頼いただきたいですね。

今までよく知らなかった亀岡工場の事を少しですが知ることが出来ました。
佐藤部長、今回はありがとうございました!

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